秋の花といえば、何ですか。私にとってはコスモスです。赤紫、ピンク、白の取り合わせが美しく、そして手をかけてなくても丈夫に育つ、可憐で強い花。それが魅力です。
今日は、コスモスが見られる名所のご紹介です。
まずは藤原宮跡。広大なエリアに延々と続くコスモス。目の前には香具山も見えますので、平地でいながら雄大な感じを楽しむことができます(ただし、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、植栽されていないとのこと。残念!)。
そこから東へ2km少し行った所に、安倍文殊院があります。ここは、国宝になった渡海文殊群像(文殊五尊像)が有名ですが、安部清明像や西古墳、白山堂(白山神社)など、見所いっぱいのお寺です。そして、春は桜、秋はコスモスと花のお寺に変わります。境内の東にある高台に昇ると上から、コスモスが咲き乱れる様子を見ることができます。
京都やその近くの方は、何といっても亀岡市の「夢コスモス園」です。100万本のコスモスが咲き乱れ、百花繚乱ならぬ「百万繚乱」です。入園するのに500円(土・日・祝は800円)かかりますが、イベント中は中で臨時のレストランや売店など、地元や秋の味覚を楽しむことができます。また、コスモス園の中に入らず、園を取り巻いている道路から見れば、その様子をただで見ることもできます。
今年の大河ドラマは「明智光秀」です。光秀ゆかりの亀岡には菩提寺の谷性寺(こくしょうじ)や関西三十三カ所霊場の21番札所である穴太寺(あのうじ)など、見るべきお寺や神社がたくさんあります。
あと、人の多いところは苦手という方に、穴場を一つ、お教えいたします。奈良市大柳生町です。
東大寺より北へ1kmほどいった所から国道369号線が東にのびていっています。その道路を通り東へ向かいますと、国宝大日如来座像(運慶作)で有名な円成寺(えんじょうじ)が出て参ります。そこを過ぎて、柳生の里の方に向かうとその途中にその集落は見えてきます。
道の両脇には田園風景が広がりますが、そのエリアにコスモスが咲いています。確かに平城旧跡や亀岡ほどの本数はないのですが、人はほとんどいませんので、見応え十分です。心の安らぎを求めて、リラックスしたい方には最適です。車をお持ちの方は、ぜひ、いかがでしょうか。
文殊五尊像:文殊菩薩像のその周りには、四つの仏像が配置される。その四つの仏像とは優填王(うでんおう)、善財童子、最勝老人、仏陀波利(ぶっだはり)。仏像に向かって、それぞれ右奥、右手前、左手前、左奥に配置される。
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