大阪府八尾市にある常光寺は、奈良時代の高僧・行基が開基した古刹で、ご本尊の地蔵菩薩は日本三大地蔵菩薩の一つとなっています。
室町時代には、あの足利義満も訪れています。意外に知られていないのですが、ここは八尾市でも珍しい臨済宗のお寺で、南禅寺の末寺です。写真は、境内奥にある場所の庭園です(普段は、入ることはできません)。
このあたりは、大坂夏の陣の前哨戦である八尾・若江の戦いの場であり、藤堂高虎(徳川方)と長宗我部盛親(豊臣方)が激突した所でもあります。本堂の廊下にはその時の血天井が、また庭園の横には藤堂家家臣の墓があります。
また、河内音頭の発祥地とも言われています。毎年8月23日と24日は、八尾市出身の菊水丸など地元河内音頭の歌い手による河内音頭大会が行われます。
ふだんは静かなお寺ですが、地元の人に愛され、お参りに訪れる人は少なくありません。おおさか十三佛霊場の第五番霊場でもあります。
<お寺データ> 常光寺 (境内は無料)
・アクセス:近鉄大阪線 八尾駅西口より西へ250m
・ご本尊:地蔵菩薩(8月23日、24日のみ拝観できる)
・特記事項:おおさか十三佛第五番霊場、河内音頭の発祥地、枯山水庭園、血天井、藤堂家家臣の墓
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