石光寺(奈良県葛城市)は当麻寺から北へ約700mの所にあります。
当麻寺は、国宝・當麻曼荼羅(たいままんだら)で有名なお寺ですが、この曼荼羅はここの尼僧であった中将姫が、一夜で織り上げたとされるものです。
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中将姫がこの曼荼羅を織るきっかけとなったのは、姫の前に一人の老いた尼が現れ(実は阿弥陀如来)「蓮の茎を集めよ」と言われたことでした。
そして、茎から糸を取り出し、ある井戸に浸すと五つの色に染め上がったのです。その後、若い娘が現れ(実は観音菩薩)その娘の言う通りに、中将姫はこの五色の糸を使って曼荼羅を織り上げた、とされています。
では、糸が五色に染まったという不思議な井戸は、どこにあったのでしょうか。
それが、この石光寺の境内にある井戸なのです(すぐ下の写真)。それゆえ、石光寺も含めこのあたり一帯は「染野」という地名になっています。
また、石光寺は花のお寺としても有名で、ボタンやシャクヤクなど年の上半期を中心に様々な花を楽しめるお寺です(関西花の寺二十五カ所の20番札所でもある)。
その中でも、一月の寒牡丹が有名です。この時期にはサザンカやロウバイなども味わうことができます。ひんやりとした空気が境内を覆いますが、この凛とした空気がなんとも言えない清々しさ(すがすがしさ)をもたらしてくれます。
一月には、秘仏である弥勒如来も公開されています。まだの方は、一度、訪れられてみてはいかがでしょうか。
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