二人で分けた銀メダルと銅メダル

1936年に行われたオリンピック・ベルリン大会の棒高跳びでのお話です。

優勝したのは4メートル35を跳んだアメリカ人メドウスでした。

次の記録は4メートル25。跳んだのは二人の日本人、西田修平と大江季雄で、結果は先に飛んだ西田が第二位、後にとんだ大江が第三位となりました。

表彰式では、先輩であった西が、後輩の大江に二位の表彰台に乗るように気を遣ったと言われています。

互いに健闘を称えた二人は、帰国後、銀メダルと銅メダルを時計店にもちより、半分ずつ切断するように依頼、つなぎ合わせて、銀メダルと銅メダルが半分ずつからなる二つのメダルを作成したのでした。

これは「友情のメダル」と呼ばれています。

人より多くあるものを分け与えることは、割とたやすいことかもしれません。

しかし、自分もなくて困っている、あるいは貴重なものを分け与える、それができる人はなかなかいませんね。

これからの宇宙時代、このような人こそが求められているように思うのです。

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