仏像の並べ方(4) 文殊五尊像

文殊菩薩は智恵を授ける仏様です。そして、座像の場合は獅子を台座とする場合が一般的です。

以前にもお話しましたが、文殊菩薩像は、釈迦三尊像においては右の脇侍(お釈迦様からすると左脇侍)に置かれます。

では、文殊菩薩像が安置される場合、単独でもない、釈迦三尊像の脇侍でもない場合、どのような置かれ方がなされるでしょうか。

それが文殊五尊像です。

文殊菩薩を中心に、周囲に四つの像つまり善財童子(ぜんざいどうじ)、優填王(うでんのう)、仏陀波利(ぶっだはり)、最勝老人(維摩居士;ゆいまこじ)が配置されます。

 維摩居士(最勝老人)                  善財童子      

                 文殊菩薩

 仏陀波利                          優填王

この五つの組み合わせは、実に見応えのある、そして迫力のある仏像群となります。

この文殊五尊像が見られるお寺をご紹介します。

やはり、近年、国の重要文化財から国宝に指定された、安部文殊院(奈良県桜井市)の文殊五尊像が有名です。

安倍文殊院

それから西大寺(奈良県奈良市)の本堂に安置されている文殊五尊像もすばらしいと思います。ここの善財童子は印象的なかわいらしさを醸し出しており、灰谷健二郎の『兎の目』のモチーフにもなりました。

西大寺境内の藤棚

あと、単独ではありますが、有名なのは法華寺です。鎌倉時代の制作ですが、獅子の背に蓮華座が置かれ、その上に座られています。ちなみに、法華寺の所有する維摩居士座像は国宝です。一度は見ておきたい仏像かと思います。

法華寺の境内の池

本日は、文殊五尊像のお話でした。

仏像
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