注連縄(しめなわ)の形について

神社に行けば、必ず目に入るのが注連縄(しめなわ)です。

注連縄はそこが聖なる場所であることを意味します。また、それによって囲まれたエリアは聖なる領域であるため、そこに入ることは固く禁じられています。

(注連縄は、標縄七五三縄とも書きます)

縄から垂れている白いものは紙垂(しで)と呼ばれ、これもそこが聖なるものであることを意味しています。

さて、この注連縄には三つの形があることをご存じでしょうか。

一つ目は、前垂注連(まえだれじめ)。写真のものは、縄の途中で四カ所ほど「貫」(鳥居における下の横棒)に留めれていますが、普通は両端にのみ留められています。

前垂注連(木嶋神社の鳥居)

次は、牛蒡注連(ごぼうじめ)。写真は少し見にくいのですが、両端の一方だけが細くなっています。右が太くて左が細いのが一般的です(右太左細の原則)。主に拝殿で用いられます。

牛蒡注連

最後に、大根注連(だいこんじめ)。注連縄の真ん中が太く、両端が細くなっています。写真は、出雲大社のもので、重さが1500kgもあるジャンボ注連縄としてよく知られています。これも主に拝殿で用いられます。

神社に参拝する人は、いろいろな注連縄を見ているはずですが、形の上で区別されていることを知らなければ、注連縄はどれも同じようなものだと思い、ただ漠然と見すごすことになるかと思います。

神様への感謝、自然との共存・畏敬の念こそが重要ではありますが、こういう知識があると、また神社へ参る楽しみがひとつ増えるような感じがします。

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