霊山寺（りょうせんじ）　～バラ園＋見所の多いお寺～

奈良県奈良市にある霊山寺は、バラ園があるお寺としてよく知られています。それほど広くはないのですが、色や大きさなど多種多様なバラがいい具合に配置されています。

ここは確かにバラ園で有名なお寺ですので、ここのバラを見ることを目的に訪れる人は少なくありません。

しかしながら、このお寺、実に見るべき所がたくさんあります。きちんと見て回れば半日以上はかかるのではないでしょうか。

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入り口の鳥居をくぐって、左側はレストラン「仙人亭」と温泉施設「薬師湯」があります。

少し歩くと、右側に「八体仏霊場」（阿弥陀如来や文殊菩薩など）、階段を上った右側エリアには「聖天堂」「天龍閣」など多くの塔頭があります（このエリアから本堂に行くこともできます）。

もう少し歩くと右側に「本堂」が見えて参ります。本堂のご本尊である薬師如来は秘仏ですが、１月１日～３日は特別公開されるとのこと（2021年は秋の10月23日～11月14日も公開）。また、内陣におられる十二神将も立派です。

そして、あまり知られていないのは奥の院。空海が登美山（境内奥地）に大龍神がおられると感じ、大辯才天女尊（辯天さん）として祀られました。本堂から歩いて片道30分ほどかかりますが、このお寺のもうひとつの魅力となっています。

もうひとつ知られていないのは、入り口すぐの左側エリアにある「多宝塔」「役行者堂」などのあるエリアです。私も、古寺仏塔十八霊場で御朱印をいただくまでは知らないエリアでした。手前からの階段でも行けますが、もう少し通路奥の「放生池」「大師堂」からも可能です（どちらも百メートルほど歩くという程度です）。

その左側エリアの手前に何とゴルフ練習場まであるのです（これは場所的には入り口近くなのですが、高い所にあるため、普通はわかりません）。今は、新型コロナの影響で営業していないようですが、境内にゴルフ練習場があるのは、全国にお寺多しといえどもここだけではないでしょうか。

何度、訪れても新たな発見があるお寺です。何度も訪れられている方も、再度、訪れられてはいかがでしょうか。