伊勢神宮への参拝は江戸時代に広がりましたが、年間400万人(当時の人口の約6分の1)以上の人がお参りした年もあります。
日本人の心の拠り所として、その存在感は古より圧倒的です。交通機関が発達した現代では、全国の人のほとんどが一度は訪れているのではないか、と思われます。
参拝する際は、外宮も内宮も板垣南御門を入ってすぐの(御幌(みとばり)と呼ばれる)白い布の前で拝礼します。この白い布がかけられてあるため、一般の神社とは異なり中の様子をうかがうことはできません。
見ることができないくらいですから、中に入ることなど不可能(もし、そんなことでもしたら捕まってしまう)と、多くの方はそう考えていると思います。
実は、入ることが可能なのです。
この白い布がかけられてある門は外玉垣南御門と呼ばれますが、御正宮に向かって左側の南宿衛屋に行き1000円を支払うとこの門の中に入れてもらえるのです(氏名と住所の記入、特別参拝にふさわしい服装が必要)。
しかし、1000円では進むことができるのは、内玉垣南御門までのエリア(つまり、外玉垣南御門から内玉垣南御門まで)です。
この御門をくぐってさらに進むためには、100,000円が必要となります。この金額を払えば、 内玉垣南御門の中に入ることができます。ただ、進むことができるのは瑞垣南御門まで(つまり、内玉垣南御門から瑞垣南御門まで)です。
瑞垣南御門をくぐると、御門内の御正殿(外宮なら豊受大御神、内宮なら天照大御神が鎮座される)で参拝することができます。ただし、このエリアに入るのには1,000,000円かかります。
お金を支払って、外玉垣南御門内に入っての参拝が特別参拝なのですが、参拝できる範囲と金額は三段階に分けられています。以下の表にまとめてみます。
エリア | 金額 |
外玉垣南御門まで | 無料 |
外玉垣南御門から内玉垣南御門まで | 1,000円以上 |
内玉垣南御門から瑞垣南御門まで | 100,000円以上 |
瑞垣南御門より奥の方 | 1,000,000円以上 |
一般の方は(私もそうですが)、100,000円以上を支払って内玉垣南御門内は、敷居が高そうですね。
しかし、1000円を支払い、外玉垣南御門の中に入る特別参拝はお値打ちかと思います。
ちなみに、お金を支払えば、外宮も内宮もその許可された所まで進むことができます。
コメント