滝原宮(たきはらぐう) ~奥伊勢の聖地~

伊勢神宮と言えば、外宮と内宮の二つの大きな神社のこと思う人が多いかと思いますが、伊勢神宮は上記の2つの正宮の他、14の別宮、43の摂社・24の末社・42の所管社を合わせた125の宮から成り立っています

その中でも、滝原宮(三重県度会郡大紀町滝原の宮域)は、外宮と内宮のあるエリアから最も離れた、奥伊勢と呼ばれる地域にあります。44ヘクタールの滝原宮域には杉の巨木が立ち並んでおり、内宮とよく似た雰囲気となっています。ここには、2つの別宮と3つの所管社の計5つの社があります。

神社には、参拝の順序というものがあります。伊勢神宮(の正宮)に参る時は、外宮と内宮の両方に参ることが重要ですが、外宮先祭と言って先に外宮をお参りする必要があります。また、月読宮(つきよみのみや)と呼ばれる宮域には四つの社がありますが、①(狭義の)月読宮→②月読荒御魂宮→③伊佐奈岐宮→④伊佐奈彌宮の順番で参る必要があります。

滝原宮域での参る順番は以下の通り。滝原宮→②滝原竝神社→③若宮神社→④長由介神社(⑤川島神社)です(川島神社は長由介神社に合祀されています)

滝原宮(たきはらぐう)(別宮)

14の別宮の一つですが、神宮最古の別宮とされており、特別に格式の高い神社です。天照大御神の和御魂(にぎみたま)を祀っているとされています。

滝原竝神社(たきはらならびのみや)(別宮)

天照大御神の荒御魂(あらみたま)を祀っていると言われ、14の別宮の一つです。同じエリアに別宮が二つもあるのは、外宮と内宮以外には、滝原宮域だけです。

若宮神社(わかみやじんじゃ)(所管社)

創建年代は不詳。ご祭神は若宮神あるいは水分神(みくまりのかみ)と呼ばれています。

長由介神社(ながゆけじんじゃ)(所管社)・川島神社(所管社)

この社は滝原宮の御饌を司どっています。「ながゆけ」が「長生き」にも通じることから長寿を願う社としても知られています。川島神社の神様もここに祀られています。


滝原宮(滝原宮域)に初めて訪れたのが20年前も以上。知人に連れられてでした。前回は一人、2007年の事でした。

今回は17年ぶり3度目のお参り。久しぶりに訪れたということもあり、大変新鮮な気持ちでお参りすることができました。

私も、125社すべてを参拝したわけではないのですが、ここは格別に素晴らしい伊勢神宮の一つです。奥伊勢に来られた時は、ぜひ滝原宮にお参りしていただきたいものだと思います。

滝原宮の入口の所に、道の駅「奥伊勢木つつ木館」があります。名前の通り、加工された木材製品、木工製品などが多くある他、地元の特産物などが買うことができます。駐車場も広いので、お参りする際には、ここに停めるのも便利かと思います。

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