全身が赤く、怒りの形相を表した仏様。それが愛染明王です。天台宗や真言宗のような密教系のお寺でよくお目にかかることのできる仏様です。
この仏様を信仰することによって得られるご利益は、夫婦円満、性格柔和などと言われていますが、何といっても、恋愛成就、縁結びです。
愛染明王様に恋のお願いをする時は「良縁を得られますよう、お願いします」というお願いの仕方がよいと思います。真剣にお願いをすれば、間違いなく叶えていただけます。
「この人と夫婦になりたい」「付き合いたい」というお願いをする人も少なくないと思いますが、叶う場合と叶わない場合があります。叶えていただけることも多いのですが、叶わない場合、相手の人は自分との縁ではないこと、そのことを自覚する必要があります。
配偶者は、生活を共にする重要なパートナーでもありますが、自分自身を本当の意味で高めるための修業相手でもあります(恋人も、そういう縁で付き合うこともあります)。どんな人にとっても、好きな人と一緒にいることはとても嬉しいことですが、それは永遠に続く幸福を意味するわけではありません。関係がうまくいかなくなったり、不和に見舞われたりする場合も出てきます。その時こそ、自分自身を見つめ直すきっかけとなります。
愛染明王の願いを叶える力は強大です。真剣にお願いをすれば叶えられることが多いでしょう。愛欲を菩提心に変えてしまうというすごいお力。結びつける力は男女の縁を超えて、集団同士の連帯、人類共存を可能にする力なのかもしれません。
みなさんも愛染明王様に、恋愛、パートナーとの和合、人類の共存共栄のお願いをしてみようではありませんか。
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