伊勢神宮はどこにある?

「伊勢市に決まっている」と思われた方も少なくないと思います。しかし、伊勢市だけではありません。伊勢市の他に鳥羽市・志摩市・松阪市・度会郡(わたらいぐん)・多紀郡などの伊勢市周辺の地域も含まれます。どうしてでしょうか。

伊勢神宮とは、皇大神宮(内宮)と豊受大神宮(外宮)の二つの正宮(しょうぐう)の他に、14の別宮と109の摂社・末社・所管社の計125の社をすべてを指して伊勢神宮と言います。

そのすべてをお参りするのを125社参りと言います。

別宮とは正宮に関わりの深い格式のある神社のことをいいます。内宮に属する宮が10、外宮に属する宮が4です。

摂社とは『延喜式神名帳』(927年)に載っている神社のことであり、内宮に属する宮が27、外宮に属する宮が16です。

末社とは『延暦神名帳』(804年)に載っている神社のことであり、内宮に属する宮が16、外宮に属する宮が8です。

以下の写真は125社の中で敷地が最も狭い加努弥(かぬみ)神社です。写真の角度が急なのは鳥居前のスペースが2メートルもなかったからなのです。でも、これも立派な伊勢神宮です。

125社のうち、最も社地が狭い加努弥(かぬみ神社)

125社参りに関心を持つ方も少なくないと思いますが、そのような方に朗報です。実は、皇大神宮(内宮)の境内とその周辺地域だけで20の社が、また豊受大神宮(外宮)のとその周辺地域だけで18の社があります(内宮なら荒祭宮や風日祈宮、外宮なら多賀宮や土宮などお参りされている方は多いと思いますが)。

伊勢にお参りをする時は、両正宮をお参りすることが重要であると言われます(内宮あるいは外宮のどちらかの場合は片参りと呼ばれます)。がんばれば一日で38社めぐることができ、全体の約3分の1を達成したことになります(ただ一日で38社お参りするのはかなり疲れますので、できれば一泊二日でゆっくりとお参りするのが理想的です)。

あと、両正宮をお参りする時は、外宮からお参りするべきだと言われます。両正宮に共通するお祭りは必ず外宮からという決まり(外宮先祭)があるからです。

38社以外の伊勢神宮は、内宮や外宮からは離れた所にある社が多いので、ある程度、何度も足を運ぶことが必要となります。私の場合は、別宮である伊雑宮(いぞうのみや)へは電車で、瀧原宮(たきはらぐう)には車で行きました。

実は、私もまだ125社すべてお参いりしておりません(現在70社ほど)。残りの社も車で一気に回れば数日でお参りすることはできますが、やはりその土地の雰囲気や息吹を感じたいので、最寄の駅からの徒歩、あるいはレンタサイクルでお参りをしています。この場合、地元の方が熱心にお参りをしているのを除けば、そこで出会う参拝者の方はまずいません。

お伊勢さんにお参りする時は、確かにおかげ横丁や宇治橋前にいたる商店街めぐりが実に楽しいのですが、一般の方がお参りに行かないような別宮・摂社・末社参りというのもいかがでしょうか。

外宮にお参りする際は、北御門の鳥居前の「喜多や」と呼ばれる鰻屋さんに立ち寄ります。鰻を肴に日本酒などを一杯をいただきますと、最高の気分になります(もちろん車ではない時)。この店は本当に美味しいです。あと、ラーメン好きな方なら「蔵deラーメン」をお薦めします。チャーシューの厚さと量がものすごいです。

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