今日は涅槃会(ねはんえ) ~穴太寺の涅槃像の話も含めて~

今日は涅槃会。仏教の三大行事(他の二つは花祭り、成道会)の一つです。

涅槃とは、すべての煩悩(ぼんのう)から解脱(げだつ)した至高の境地のことを指します。そこから意味が転じて、お釈迦様が亡くなられたことをいいます。

つまり涅槃会は、お釈迦様がなくなった日なのです。この日は陰暦の2月15日であるため、お寺によっては3月15日に行われる所もあります。

涅槃会では、お釈迦様が入滅された時のお姿を描いた絵すなわち「涅槃図」を公開して、お釈迦様をしのんだ法要が行われます。

涅槃図とは、みなさまもご覧になったことがあると思います。頭をあげて横向きに寝ている姿のことです。詳しく言いますと、頭を北に向けて、西を向いて(心臓のある左側を上に向けて)横たわっている状態です。

この姿を描いている絵を公開しているお寺は少なくないと思いますが、仏像ではかなり少ないかもしれませんが実際にはあります。記憶に残っているのが、京都亀岡市にある穴太寺(あのうじ)です。

(大本教の教祖(あるいは二代目)でもあった出口王仁三郎は、このお寺の近くで生まれています)

ちなみに、このお寺は西国三十三所巡礼の第21番札所で多くの人が訪れます。

山門前の道路は意外に車の往来が激しく、写真を取るタイミングが難しいのですが、見るべきところがたくさんある良いお寺です。また、機会があれば訪れてみたいと思います。


今日は北京オリンピックの第14日目。銀メダルが1個、銅メダルが2個と日本人選手の素晴らしい活躍が見られました。しかしながら(本人たちのパフォーマンスは人間の能力を超えた異次元の凄さであったのは、頭では理解しているのですが)、金メダルに届かなかった歯がゆさ、銅メダルに届かない悔しい4位、ごみがはさまりストーンが走らないという不運(カーリング)、虚しさを覚えた人も多かったのではないでしょうか。かくいう私もその一人です。やはり、私は煩悩人間そのものです・・・。

今日は「南無阿弥陀仏」をたくさん唱えて、眠りたいと思います。

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