このお寺は8世紀の初頭、元明天皇の勅命により建立されました。その時が和同年間であったため和銅寺という名前でした。
その後、比叡山に延暦寺を建てようとした最澄が、堂舎建立のための用材を求めこの地に来られました。が、材木を流すための川の水が不足したため、この地に薬師仏を勧請し、この薬師仏とご本尊とし一心不乱に雨乞いの祈祷をなすこと一週間、その結果、大雨が降り無事用材は比叡山の麓にたどりつきました。
また、都で桓武天皇がなかなか治らない病気に頭を悩ませていましたが、最澄がここの池の御霊水を天皇に献上したところ、忽ちのうちにご快復されたとのこと。このことにより、善水寺(つまり、善き水が出る寺)という号を賜わりました。
このお寺に訪れるのは二回目です。前回訪れたのもほぼこの季節でしたが、新緑が落ち着いた趣のあるこのお寺の美しさに拍車をかけています。
本堂は国宝です。大きなお堂のため、パノラマ撮影にしないと収まりきりません。
ここは天台宗のお寺です。中興の祖、元三大師(良源)堂です。ここで、角大師のお札をいただきました。
秋の紅葉の季節は圧巻です。湖東三山ほど有名ではありませんが、春とは違った美しい景色を見せるとのこと、次回は秋に訪れて見たいと思います。
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