生源寺(しょうげんじ) ~最澄の生誕地~

近江坂本と言えば、戦国ファンからすると明智光秀のお膝元であった坂本城を思い浮かべる人も少なくないかと思います。

また、城郭建築に興味を持たれる方なら、石垣施工のプロ集団、穴太衆(あのうしゅう)を連想される方もおられるでしょう。

しかし、近江坂本は比叡山の麓、天台宗と縁の深い土地です。それもそのはず、天台宗の開祖である最澄の生誕地なのです。その生誕地跡に建てられたお寺が生源寺です。

生源寺山門

京阪電鉄坂本駅のすぐ北側にあるこじんまりとしたお寺で、さほど境内は広くありませんが、どことなく落ち着きのある雰囲気のあるお寺です。

現在の本堂は1595年に再建され、1710年に改築されました。十一面観音菩薩立像がご本尊で、天台宗三代座主である円仁(慈覚大師)の作とされています。

生源寺本堂

山門の右横に「開山伝教大師御生誕地」の碑が見えますが、その山門をくぐるとすぐ右横の奥に「伝教大師御産湯井」の石碑があります。文字通り、最澄がお生まれになった時、ここの井戸水が産湯として使われたそうです。

このお寺から北北西に約1kmの所に西教寺がありますが、ここ(生源寺)は西教寺の中興の祖である真盛上人と関わりの深いお寺でもあります。そういうことで、真盛上人二十五霊場の一つ(第五番札所)にもなっています

私は、近江三十三か所霊場巡りの第6番札所ということでお参りさせていただきました。

京阪電車とケーブルカーを使って比叡山に上られる方は、このお寺の前を通ることになります。ぜひ、立ち寄られてはいかがでしょうか。

この山門前に、近江では有名な鶴㐂(つるき)そばがあります。乾麺などをお土産用としてよく買っています。

お寺
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