御厨(みくりや)とは、神の台所という意味です。つまり神饌(しんせん)を調理する場所のことであり、神饌を用意するための家屋を意味します。
全国には、御厨が地名となっている場所はたくさんあるのですが、今回ご紹介するのは大阪府東大阪市にはある御厨地域です。この集落の真ん中あたりに御厨天神社はあります。
古代、この地は河内湖畔でした。称徳天皇(第48代天皇)がこれより少し南方(現在の八尾市)に平城京の副都心として由義宮を造営した際、その御厨としてこの神社は建てられたとも言われています。
230年ぶりの大改修中とあるように、摂社(明治末期に周辺の神社を合祀)は改修の最中ですが、大國主命、少名彦命(すくなびこのみこと)を祀る本殿は新しくなったばかりです。
境内は狭くはありません。普通の広さです。そんな中、何と言っても目をひくのは、大楠です。幹周りが6mの巨樹で(東大阪市で一番の大きさ)、同市にある石切劔箭神社の大楠(幹周りが5.7m)よりも少し大きいのです。
帰り際、社務所でお守りを2体いただきました(1体1000円)。写真のような、割り箸セットを二つサービスでいただきました。
この神社は、十三街道(大阪玉造~生駒の十三峠~奈良~伊勢)沿いにあります。この街道を歩く予定の方は、お参りをされてはいかがでしょうか。
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