観音菩薩の七変化(へんげ)

観音菩薩様は身近にいる存在であります。

お寺に行くと、十一面観音菩薩や千手観音菩薩、たまに如意輪観音菩薩などの仏様をよくみます。観音菩薩には、いくつもの種類がありますが、これはどういうことなのでしょうか。

観音菩薩は6つあるいは7つに変化(へんげ)する、と言われています。

観音菩薩像の基本形は、聖観音菩薩像(しょうかんのんぼさつ)です。シンプルなお姿です。

次は、十一面観音菩薩。一度、このブログでも記ましたが、人気のある仏様で、顔の上部に11のお顔がある仏様です。

次によく見るのは、千手観音菩薩。これも一度このブログで書きました。一本の手が25本を意味する手が40本。それで合計1000というわけです。

それから、不空羂索観音菩薩像(ふくうけんじゃくかんのんぼさつ)。不空とは願いは必ず叶えられるので空しくなることはないことを示し、とは、この仏様が手に持っている縄(=羂索)によって迷い苦しむ全ての人を一人残らず助けることができると言います。天台宗では六観音の一つとなりますが、真言宗ではその一つを見なしません。

准胝観音菩薩(じゅんていかんのんぼさつ)。手が多いので、よく千手観音菩薩と混同されます。真言宗では変化観音の一つですが、天台宗では仏母とされ変化観音とは見なしません。見かけることの少ない仏様です。

あと、馬頭観音菩薩。観音菩薩様の中でも、唯一怒っているお姿です。これも作例はあまり多くありません。西国三十三カ所霊場巡りでは、第二十九番札所の松尾寺(京都府舞鶴市)のものがよく知られています。

最後に、如意輪観音菩薩。すべての願いを叶えてくれるというありがたい仏様です。片膝を立てた独特の座り方(=輪王座)が特徴的で、六臂が基本形です。

真言宗も天台宗も、基本形の聖観音も含めて全部で六変化となります。

六観音を一度に見ることの出来るお寺として、京都の大報恩寺(千本釈迦堂)があります。まだ、お参りに行かれてない方は、ぜひこの機会にいかがでしょうか。すばらしい仏様に出会えることができます。

観音様は、いろいろなお姿で見守っていてくださる、というお話でした。

仏像
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