大楠公(=楠木正成)の夫人・久子が生まれ育ち、また余生を過ごしたのがこのお寺です。湊川の戦いで亡くなった正成の首は、尊氏によって丁重に久子夫人に送り返されました。
ここは楠木家の菩提寺。久子は、正季(まさすえ;正成の弟)、正行(まさつら;正成の嫡男)、正時(まさとき;正成の次男)の菩提を弔いました。
久子の死後、正成の三男である正儀(まさのり)が、観音寺と改めました。
久しく荒廃していたようですが、大正から昭和にかけて復活を遂げたようです。
昭和天皇やその弟の秩父宮殿下もここを訪れ、クスノキをお手植えされておられます。
私が訪れた新緑の季節である5月初旬。この季節も良いのですが、紅葉の季節の方がさらに良いと思います。
5月の春法要では楠木家一族の法要が執り行われますが、11月にはもみじ祭り(第2日曜日と第3日曜日)が行われます。第三日曜日は、出店とライトアップにより多くの人でにぎあうそうです。
私もこの時期に訪れたいと思っています。
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