興聖寺(京都府宇治市)は曹洞宗のお寺で、宇治における紅葉の名所です。秋には、多くの観光客が訪れます。
宇治には何度も行っておりますが、今回、初めてこのお寺に参りました。紅葉シーズンではありませんでしたが、実に素晴らしいお寺でした。
このお寺は、曹洞宗開基の道元と深く関わりがあります。
道元は、禅を学ぶために師である明善と共に中国へ渡りましたが、天童山景徳寺で学んだあと帰国。その四年後に、京都深草で自らが建てたお寺がこの興聖寺です。永平寺に行くまでの十年間をこの寺で過ごしました。
この時代、新しい教え(曹洞宗)を布教しようとした道元に対し、いろいろな弾圧が加えられます。大変、苦労が続いた時代であった、と言われています。
時は下り、江戸時代初期(1645年)、淀城主の永井尚政(ながいなおまさ)が、万安英種禅師(ばんなんえいじゅ)を招いて、このお寺を宇治に再興させました。
そして、現在に至っています。
永平寺・興聖寺(宇治)、この両寺行かれたからはわかると思うのですが、その造りが大変似ています。山の斜面に築かれ、本堂へはその左右両方からの階段で行くことができます。ただ、違うのはその規模。永平寺のはかなり大きく造りも複雑。興聖寺は、永平寺のミニ版ともいえるか、と思います。
このお寺の凄い所は、基本的に写真撮影OKです。
なかなか、こういう所はありませんので、いろいろと収めさせていただきました。
宇治観光と言えば、平等院鳳凰堂、お茶の老舗巡り、鵜飼があげられますが、時間に余裕のある方は、ぜひ訪れてみることをお勧めいたします。
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